卵子と精子の価値差

卵子と精子が男女を狂わせる

卵子を作り出す人が女性、精子を作り出す人が男性です。
これが生物学的な男と女の境界線になります。
性同一障害や睾丸性女性化症候群のように複雑な問題もありますが、法律が何と言おうと、社会的にどう認められようと、これが生物学的な男と女の境界線であることは変えようがありません。

 

栄養分を十分に蓄えている生殖細胞(卵子)を作り出すためには非常に大きな制作コストがかかります。
例えば鶏の卵は、あれほど大きく十分な栄養分が蓄えられているからこそ、私たちは食料として利用できるわけです。

 

つまりメスは、生殖細胞を作り出すために骨身を削っているといえるのです。
一方、栄養分がほとんどない、サイズの小さい機敏な精子を作り出しているオスは、骨身を削る必要が全くありません。ほぼ無限に量産できます。
ここにオスとメスのあまりに大きな不公平が生まれます。

 

ではこれを人間に置き換えて、男と女ではこの生殖細胞製作コストの差がどれぐらいあるのでしょうか。
女性の卵子は月に一度の割合で排卵されるとして、精子は1日に一億匹生産されると仮定します。
1ヶ月では卵子一個と精子三十億倍のコストがかかることになるわけです。
しかも、女性は一生排卵し続けることは不可能ですが、男性は一生作り続けます。
事実上卵子の価値は三十億倍以上高いのです。
もちろん、卵子を作り出すのに実際に精子三十億倍のコストがかかるわけではありませんが、女性は妊娠すると、子宮が巨大になり、胎盤から栄養分を胎児に与えることを考えると、それ以上のコスト差があると考えても不思議ではありません。
とにかく、精子を作るコストは圧倒的に安く、卵子を作るコストは圧倒的に高いという、男と女の不公平が生まれながらにあるということだけは十分わかってください。

 

女性画妊娠するということはそれだけの圧倒的なコストを払うことを意味し、一方男性はコストがほとんどゼロという理不尽さがあります。
これこそが男と女の壁の原因といえます。
ですが、一度受精してしまうと、受精卵は精子、卵子の区別なく育つので、精子側はただで卵子の肉体を半分もらったのと同じことになります。
ただで半分もらうといいますが、その格差は一円しか持っていない貧乏人が三十億円の半分の十五億円をもらうのと同じぐらいの意味があることになります。
これでは精子が泥棒、詐欺師、極悪人と呼ばれても仕方ありません。
生殖細胞のレベルでは、これほどまでに男と女の利害関係が対立してしまうのです。