ミクロで見るオスメスの違い

オスとメスの分岐点

生物はなぜオスとメスに分かれる必要があったのか・・・。
オスとメスに分かれている以上、オス片方でもメス片方でも遺伝子を残すことができません。
必ずオスの配偶者とメスの配偶者が出会わなければなりません。
動物も植物も、高等生物も下等生物も、すべてに共通していることは、最初はたった一つの細胞であるということです。

 

その細胞の大きさは非常に小さく、そのサイズは全生物でほとんど変わりがありません。
とてもとても小さなものです。
この小さな物体が出会って、新たな生物体になるためには、二つの大きな障害があります。

 

その一つは、出会うためには移動手段を持たなければならないということです。
二つ目は、ある程度栄養分を蓄えておかなければ、出会ってからしっかり成長できないということです。
ですが、この二つは両立できません。
栄養分を蓄えると目方が重なって移動できなくなるからです。
「そんなことない、動けるだろう」と思うかもしれませんが、生殖細胞はずべてミクロサイズの小さな単細胞なので、私たちが想像するような立派な“足”を持っていないのです。
動く手段があったとしても、それは細長いしっぽ程度のもので、そんな粗末なしっぽだけでは目方が重くなると全く動けなくなってしまうので、自由に動くためには目方が極端に軽くなくてはなりません。
ですが、栄養分を蓄えておかなければ受精しても成長できません。
このジレンマは雌雄に分かれているすべての生物に共通しているわけです。

 

オスとメスに分かれた生物は一方が機敏な移動手段を持った身軽な細胞(精子)を作り、一方が丸々太った栄養分をかかえた動けない細胞(卵子)を作ることによって、初めて受精し成長することができる、ということになります。
そして、栄養分を丸々かかえた動けない生殖細胞を作るのがメス、サイズが小さく機敏に動く細胞を作り出すのがオスと呼ばれています。
これが生物すべてに共通するオスとメスの違いです。
そして、男女の違いでもあるのです。
胸があったり、膣があったりなどが男と女の違いではなく、唯一“作り出す生殖細胞の違い”こそが男と女の違いの原点と言えるのです。

 

実はこのミクロの世界の出来事が、男女のいがみ合いを作り出す原因になっているのです。